2012年3月27日火曜日

DPD残留塩素試薬についての質問 健康食品の会社が、水道水にDPD試薬を入れ残留塩...

DPD残留塩素試薬についての質問



健康食品の会社が、水道水にDPD試薬を入れ残留塩素でピンク色になったところに、そこの商品のジュースを入れるとピンク色が消え、「有害な塩素を消えました」と言ってます。

このからくりを解明すべく質問させていただきます。

私は、機械系エンジニアをしており、理系出身なので、一般的な高校程度の化学の知識はあります。

たくさん質問させていただきますが、化学に詳しい方からのご教授、よろしくお願いします。



①DPD残留塩素試薬は、どんな物質に反応してピンク色を呈するのでしょうか?

⇒残留塩素ってなんですか という質問にもなります。



②残留塩素でピンク色になった水道水に、ジュース(アロエのジェルが主成分)を入れて、ピンク色が消えるのはなぜでしょうか。

※「残留塩素がなくなった」というのは子供だましの表現で、残留塩素が他の化合物に変化したのだとおもいます。

アロエのジュースのどんな成分が反応し、残留塩素がどんな化合物に変化したと考えられますか?

そのジュースには、アロエのジェルの他、保存、抗酸化剤として下記の物質が添加されており、これらと反応した可能性もあるため、添加物を書かせていただきます。

・TOCOTRIENOL ビタミンEの種類らしい

・ローズマリー酸

・ポリフェノール

・クエン酸

・ソルビン酸カリウム

・ブドウ糖



③このような残留塩素が消えるのは、他の液体でも起こることですか?

たとえば、緑茶、リンゴジュース、など、あるいは②で書いた添加物を含んだ液体であれば何でも?



そこの会社は、自社の製品でこのようなパフォーマンスをして、優秀さをアピールしているようですが、何か疑問を感じています。

ぜひとも、解明にご協力お願いします。







DPD試薬と測定原理についてはこちらのページを参考になさってください。

http://www.shse.u-hyogo.ac.jp/kumagai/eac/4_13.htm

酸化剤と反応しますが、水道水に入っている酸化剤といえば塩素くらいしかないですね。

坑酸化剤(=還元剤)を添加するとDPDに戻って退色すると思います。

塩素はなくなりません。

水道局やホームセンターでDPD試薬を入手して試してみるといいと思います。

ブドウ糖やビタミンE(トコフェロール)は薬局で入手できます。

トコトリエノールならば、こちらでもいいかと思います。

http://www.suppleclub.com/main/shouhin/2050.html

塩素は次亜塩素酸ナトリウム(ハイターなど)を使えばいいです。

こちらでも入手できます。

http://www.up-x.com/product/tester/rapid_dpd.html








この場合の残留塩素は次亜塩素酸になります。



で、ピンク色が消えるには2つ方法があります。



1つは、ジュースに含まれているポリフェノールやトコトリエノールのような

いわゆる抗酸化物質と呼ばれるものが次亜塩素酸と反応した。

100円ショップのサプリメントで「ビタミンC」とか買って来て試せば一発です。



もう一つは、pHが飛んでしまって発色しなくなったか。

通常、DPDを使用する場合にはリン酸緩衝液(pH=6.5)を使用します。

ジュースを入れることで酸性側に傾き、発色できなくなった可能性もあります。

色がついてるのとアレなので、サイダーあたりがいいかと。



なんだったら、両方兼ね備えた、

ビタミンCの入ったレモン味の炭酸ジュースを試されてはどうでしょうか?

多分、緑茶でもりんごジュースでもいけますよ。

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