DPD残留塩素試薬についての質問
健康食品の会社が、水道水にDPD試薬を入れ残留塩素でピンク色になったところに、そこの商品のジュースを入れるとピンク色が消え、「有害な塩素を消えました」と言ってます。
このからくりを解明すべく質問させていただきます。
私は、機械系エンジニアをしており、理系出身なので、一般的な高校程度の化学の知識はあります。
たくさん質問させていただきますが、化学に詳しい方からのご教授、よろしくお願いします。
①DPD残留塩素試薬は、どんな物質に反応してピンク色を呈するのでしょうか?
⇒残留塩素ってなんですか という質問にもなります。
②残留塩素でピンク色になった水道水に、ジュース(アロエのジェルが主成分)を入れて、ピンク色が消えるのはなぜでしょうか。
※「残留塩素がなくなった」というのは子供だましの表現で、残留塩素が他の化合物に変化したのだとおもいます。
アロエのジュースのどんな成分が反応し、残留塩素がどんな化合物に変化したと考えられますか?
そのジュースには、アロエのジェルの他、保存、抗酸化剤として下記の物質が添加されており、これらと反応した可能性もあるため、添加物を書かせていただきます。
・TOCOTRIENOL ビタミンEの種類らしい
・ローズマリー酸
・ポリフェノール
・クエン酸
・ソルビン酸カリウム
・ブドウ糖
③このような残留塩素が消えるのは、他の液体でも起こることですか?
たとえば、緑茶、リンゴジュース、など、あるいは②で書いた添加物を含んだ液体であれば何でも?
そこの会社は、自社の製品でこのようなパフォーマンスをして、優秀さをアピールしているようですが、何か疑問を感じています。
ぜひとも、解明にご協力お願いします。
DPD試薬と測定原理についてはこちらのページを参考になさってください。
http://www.shse.u-hyogo.ac.jp/kumagai/eac/4_13.htm
酸化剤と反応しますが、水道水に入っている酸化剤といえば塩素くらいしかないですね。
坑酸化剤(=還元剤)を添加するとDPDに戻って退色すると思います。
塩素はなくなりません。
水道局やホームセンターでDPD試薬を入手して試してみるといいと思います。
ブドウ糖やビタミンE(トコフェロール)は薬局で入手できます。
トコトリエノールならば、こちらでもいいかと思います。
http://www.suppleclub.com/main/shouhin/2050.html
塩素は次亜塩素酸ナトリウム(ハイターなど)を使えばいいです。
こちらでも入手できます。
http://www.up-x.com/product/tester/rapid_dpd.html
この場合の残留塩素は次亜塩素酸になります。
で、ピンク色が消えるには2つ方法があります。
1つは、ジュースに含まれているポリフェノールやトコトリエノールのような
いわゆる抗酸化物質と呼ばれるものが次亜塩素酸と反応した。
100円ショップのサプリメントで「ビタミンC」とか買って来て試せば一発です。
もう一つは、pHが飛んでしまって発色しなくなったか。
通常、DPDを使用する場合にはリン酸緩衝液(pH=6.5)を使用します。
ジュースを入れることで酸性側に傾き、発色できなくなった可能性もあります。
色がついてるのとアレなので、サイダーあたりがいいかと。
なんだったら、両方兼ね備えた、
ビタミンCの入ったレモン味の炭酸ジュースを試されてはどうでしょうか?
多分、緑茶でもりんごジュースでもいけますよ。
0 件のコメント:
コメントを投稿